ハチミツは世界に1000種類以上あると言われており、その中でも国産ハチミツは
全体の5%、非加熱の国産の天然ハチミツとなると全体の1%と言われています。
ハチミツは、花から採れる蜜を集めたものなどで、花の種類や産地で蜜の色や味、香りが違ってきます。
毎年採れるハチミツもあれば、気候条件によって毎年採れないハチミツもあります。
アカシア
清楚な白いアカシアの花から採れるハチミツです。
さっぱりとしてクセのない上品な香りと甘みがあり、後味が
スッキリしています。ハチミツを食べ慣れていない人でも食べ
やすく「ハチミツの女王」と呼ばれています。
果糖が多いので寒い冬の時期でも、固まりにくく使い
やすい特徴があります。
みかん
柑橘系の爽やかな香りとフレッシュな味に年齢問わず人気があります。
色は透明度のある金色で、色が薄いほど良質とされ粘性が強いです。
紅茶によく合うハチミツで、午後のティータイムをより楽しくしてくれます。
トーストに塗ったり、ヨーグルトに入れても味が濃厚ですが、後味は爽やかです。
さくら
日本の花の代名詞”さくら”の花から採れたはちみつ。
春を感じさせてくれる桜のハチミツは、フルーティな香りが特徴の蜂蜜で、
甘みは強めですが、後味はスッキリして上品な味わいは女性に人気です。
天候に左右されやすく採れない場合が多いです。
とち
東北各地の山地に多く自生し、大木になり大量の花蜜を出します。
美しい花を咲かせることや、実からトチ餅が作られることなどでも知られています。
和名はとちですが、マロニエとも呼ばれています。とちの花特有のフローラルな香りと柔らかい甘みがあります。
後味がさっぱりして美味しいので、コーヒー、紅茶、ヨーグルトに入れたり焼肉のタレや煮物にと幅広く使えます。
本庄弁慶蜜
弁慶生誕の地、本庄地区で採れた本庄柿の花から採れたハチミツです。柿の花は開花時期が短いため
なかなか採れないハチミツとして有名。ハチミツの中でも強い甘みを感じ、渋みが残るまったりとした味わい。
お菓子作りの素材やヨーグルト、トーストにご利用いただけます。
クローバー
四葉のクローバーで有名な、小さな花から採られた香り高いハチミツです。世界で最も生産量が多く、
寒い地方の代表的なハチミツです。国内の産地では、牧畜が盛んな北海道の石狩平野が有名です。
欧米でも親しまれ、カナダやニュージーランドでは最高級品とされています。淡い色にフローラルで
上品な香りで強い甘さが特徴のハチミツです。
天然のハチミツポリフェノールとグルコン酸が豊富に含まれています。
百花蜜
今まで紹介したハチミツとは大きく違ったハチミツです。
今までのハチミツは1種類の花の蜜から採られたもので、「単花蜜」と呼ばれています。
一方、この「百花蜜」はいくつもの種類の花から集められたハチミツのことです。
通常、ミツバチは1つの種類の花から蜜を集める性質を持っていますが、何らかの原因で
その花の蜜の分泌が少なかったり、開花状況が悪かったりする場合は、他の花からも蜜を集めます。
そうやって何種類かの花の蜜が混ざってできるのが百花蜜です。味や色も、そのハチミツによって
個性がまったく違います。その年によって味わいが全く違いますので、まさに一期一会の味です。
色が濃いものはクセがあり、色の薄いものはあっさりした味の傾向があります。
山蜜
山蜜とはヤマザンショウのハチミツのこと。こんなハチミツ初めて!
ハチミツなのに、さらさらでスパイシー!?
酸味のあるさっぱりとした味わいが特徴です。クセが少しあるので、
アイスクリームやアイスコーヒー、肉料理やカレーの隠し味にどうぞ。
そば
そばの原料になるそばの花から採れるハチミツです。
クセが強く、日本ではあまり好まれてきませんでしたが、フランスではお菓子の
ジンジャーブレッド作りに欠かせない材料として人気が高いです。他のハチミツと
比べても非常に栄養価が高く、活性酸素消去能力が極めて高いと言われています。
味は非常に個性的で独特の香りがします。黒砂糖のようなとても濃い味で、甘みと共に
苦みも感じます。そのため、好みがハッキリと分かれる大人向けのハチミツです。
クセが強いため、あっさりした料理には向いていません。スパイスの効いた肉料理や
濃い味付けの煮込み、匂いの強いチーズなどに合います。
代表的なハチミツについて種類や選び方について簡単に紹介しました。
代表的と言っても世界には食べられるハチミツは1000種類以上あると言われています。
ハチミツ本来の味や香りを楽しめる生のハチミツ、いろいろな種類を食べ比べをして、
お気に入りのハチミツを是非見つけて下さい。