天然のハチミツには殺菌・抗菌力があり、とても衛生的です。
ハチの巣の中で貯蔵されることを 考えると確かに当然のことかもしれません。
いったい、この殺菌・抗菌力は何によるものなのでしょうか。
ハチミツの殺菌・抗菌力は主に2つ事によると考えられています。
1.水分を蒸発させた濃縮状態であること
ハチミツが濃縮状態である事で細菌が入っても、浸透圧で細菌の細胞内の水分が染み出て細菌が死滅してしまいます。
この殺菌力があるだけの濃縮状態を作るために、ミツバチは巣内に集めた蜜に対して、 羽ばたきで風を送り、水分を蒸発させています。
本当に自然界は良く出来ています。
2.酸の殺菌効果
甘いイメージのハチミツも実は酸性が強く、ph3.8ぐらいといわれています。
(ph0.0-14.0、7.0が中性、7.0より大きい値がアルカリ性、7.0より小さい値が酸性です)
酸性の食品というとレモンや酢などの正にすっぱいものを想像しますが、甘いハチミツも有機酸が色々含まれていて酸性です。
ハチミツを舐めてよくよく味わってみると、甘味の中に酸味も感じ取れます。
この酸味がハチミツの味をより奥深いものにしています。
ハチミツに殺菌力があるといっても、食べ物の屑など不純物が混ざると、そこからカビが生えたりしますのでお気を付けください。